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複数の猫を飼うのは難しいこと!だからよく考えて準備し失敗を避けましょう

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複数の猫を飼うのは難しいこと!だからよく考えて準備し失敗を避けましょう

たくさんの猫に囲まれて、生活できたら、どんなに楽しいか!猫好きの人ならだれでも思うでしょう。ある調査によると、5人に2人が多頭飼いをしていて(39.7%)、「多頭飼いをしてみたいと思う」は53.6%と半数をこえます。しかし、猫は単独行動を好み、自分の縄張り意識を持つ動物です。そう簡単にはいかないかもしれません。前もってどこが難しいのか、どんなところに注意すればよいのかを知っておくと、複数の猫たちと楽しく暮らせることになるでしょう。そんなお役に立ちたいと、この記事をご用意しました。

参考調査:猫の多頭飼い特集-経験者に聞いたホントのところ|みんなの子猫ブリーダー (koneko-breeder.com)

目次

1.新たな猫を迎える時に大切な先住猫との相性

1)子猫同士

2)オス猫とメス猫

3)親猫と子猫、きょうだい猫同士

4)メス猫とメス猫

5)オス猫とオス猫

6)先住猫の「性格」が社交的

7)先住猫と新しい猫の年齢差

2.猫のソーシャルディスタンスは2m 猫に必要なスペース

3.複数の猫を飼う場合に注意しなればならない健康管理

4.経済的に余裕があることも、複数の猫を飼うために大切な条件

5.新たに猫を迎える時に準備するモノと注意点

1)トイレの数と設置場所

2)食器と健康管理の点で大切な食事の与え方

3)迎え入れる猫が新しい家の環境に慣れるために必要なケージ

6.まとめ

1.新たな猫を迎える時に大切な先住猫との相性

最初に飼った猫との生活に慣れて余裕ができてきたら、もう一匹飼ってみたいと思うのは、猫好きの人には自然のなりゆきでしょう。先にあげた調査のとおり、50%以上の人が複数の猫を飼いたいと思っています。しかし、踏み切れない人も多いよう。その理由に一番多いのは、「先住猫と仲良くできるか心配」(52.9%)でした。人と同じように猫同士にも相性があります。合うととてもうまくいくのに、合わないとケンカをしたりストレスが溜まったりと、とんでもない方向に行ってします。複数の猫を飼う時に大切なポイントは猫同士の相性です。その良し悪しは実際に対面してみないと分かりませんが、一般的に仲良くなりやすい・なりにくい組み合わせは以下のとおりです。

1)子猫同士

猫は生後2~7週間の幼い期間が「社会化期」といわれ、人や他の猫、犬などと触れ合い、環境に適応する能力をつけていく時期です。この時期の子猫は環境に順応する能力が高く、すぐに仲良くなります。

2)オス猫とメス猫

縄張り争いやメス猫をめぐっての争いもなく、性格が合えば、仲良くなれる組み合わせです。ただし、繁殖期に注意が必要。避妊か去勢手術を済ませてから一緒に飼った方がよいでしょう。

3)親猫と子猫、きょうだい猫同士

血縁関係なので相性がよく、良好な組み合わせです。

4)メス猫とメス猫

メス猫同士で子育てを助け合うこともあり、比較的うまくいきます。

5)オス猫とオス猫

縄張り争いでケンカの絶えない場合が多く、おすすすめできない組み合わせです。

6)先住猫の「性格」が社交

先住猫が社交的であれば、対面した時からうまくいくことがあります。一方単独行動を愛する一匹オオカミ(猫)であったり、“猫嫌い”であったりすると不仲になります。

7)先住猫と新しい猫の年齢差

高齢の猫は環境の変化に対応することが難しく、体力的にも弱くなっているため、若い猫といっしょに暮らすことにストレスを感じることが多くなります。

2.猫のソーシャルディスタンスは2m 猫に必要スペース

獣医師の小林充実子先生(CaFelier医院長/東京都目黒区)によると、猫の「ソーシャルディスタンスは2m」。お互いの距離がそれくらい離れていると、ストレスを感じないようです。またお互いに慣れるまで、ソーシャルディスタンスとそれぞれの逃げ場を確保することが必要だそうです。部屋の密度を考えると、猫1匹に1部屋を考えておくことがおすすめとのこと。部屋の数や広さが十分でないと、先住猫の縄張りが侵され、ケンカをしたり頻繁に粗相をしたりと問題行動が増えるということですので、注意しましょう。

猫1匹に1部屋ずつ確保することが無理な場合、キャットタワーやステップを複数設けて空間の垂直面を利用すると、上手に空間を広げることができ、猫同士の距離間を保つことができます。

3.複数の猫を飼う場合に注意しなければならない健康管理

先住猫はもちろんですが、新たに迎える猫には事前に、感染症やノミ・寄生虫の検査と対策を必ず行っておきましょう。感染症に対しては、動物病院で猫独特で注意しなければならない「ウイルス検査」をしてもらいます。ウイルス検査では猫白血病ウイルス(FeLV)感染症、猫免疫不全ウイルス(FIV)感染症、猫伝染腹膜炎(FIP)の感染の状態が確認できます。もし感染していたら、獣医師と相談してじっくり治療をしていきましょう。また、複数の猫が健康に生活する上では、予防のためのワクチン接種は欠かせません。

4.経済的に余裕があることも、複数の猫を飼うために大切な条件

「猫の多頭飼いに関するアンケート調査」の中で、踏み切れない理由の2番目が「経済的負担が気になる」で「居住スペースが確保できない」と同じく45.6%でした。1匹の猫にかかる最低限の費用は以下のような金額になります。これに飼いたい猫の数を掛け合わせてみてください。この額にはケージやねこグッズ他、病気になった時の治療費は含まれていません。

初期費用/1匹

キャットフード/1,000円

猫砂等トイレ消耗品/1,000円

トイレ本体/3,000円

健康診断/5,000円

混合ワクチン13,000円x 回=23,000円


合計33,000円

毎月/1匹

「キャットフード/4,000円」

「猫砂等トイレ消耗品/1,000円」合計5,000円


合計9,000円

去勢手術/13,000円//1匹

避妊手術/21,000円/1匹

5.新たに猫を迎える時に準備するモノと注意点

1)トイレの数と設置場所

トイレは個々に用意して、プライベートな空間を確保しましょう。猫砂はシンプルなトレーにたっぷり用意します。トイレの数は「猫の数+1」がよいとされていますので、新たに迎え入れる猫の数にあわせて準備する必要があります。また猫はとてもきれい好き、トイレが汚れているとストレスになります。我慢してしまい、尿路結石のような、病気になりやすいので注意しましょう。トイレを置く場所は、猫がたどり着きやすく、飼い主の動線にかからない静かな場所がよいとされています。

2)食器と健康管理の点で大切な食事の与え方 

食器は、猫一匹に対してひとつずつ用意するのが理想的ですが、飲み水は共通でもかまいません。複数の器を複数の場所に用意して、いつでも新鮮な水が飲めるように、こまめに交換しておきましょう。

複数の猫を飼っている場合、食事の与え方も健康管理の上とても大切です。横取りしたり、されたりすることで、当事者(猫!) 同士の栄養が偏ってしまうからです。またそれだけでなく、往々にして猫間のトラブルにつながります。特に、大人の猫と子猫は食べるものや量が違います。お互いに相手の食事を食べてしまわないように注意しましょう。相手が食べているものを気にするようであれば、別々の部屋で与えたり高さの違う猫ステップを使ったりして、お互いの餌が目に入らないようにしましょう。また逆方向を向かせながら食べさせるなど、いろいろと工夫をしてみましょう。

3)迎える猫が新しい家の環境に慣れるために必要なケージ

多くの猫は、慣れない環境の中に置かれると、どこかに隠れてしまいテコでも動かなくなってしまいます。このような状態では先住猫にも家にも慣れることはできません。新しい環境に慣れるまでは、ケージに入れておく必要があります。そしてしばらく時間をおいてから、先住猫とケージ越に初めて対面させて猫同士を慣れさせます。慣れたころあいを見はからってから、新しい猫をケージから出しますが、しばらくは飼い主さんの目の届くところに置いておきましょう。一方、先住猫は自分の居場所が奪われるのではと思ったり、飼い主さんの関心が新しい猫に移るのではと嫉妬したりして、ストレスを感じて病気になることもあります。そんなことにも配慮して、先住猫を安心させることも大切です。

6.まとめ

もともと猫は単独行動を好む動物で、1匹でいることが普通です。「一匹では寂しいだろう」と思うのは人の思い過ごし。まず猫を複数で飼うことは難しいということを念頭においておきましょう。そして相性のよい猫同士を組み合わせて、余裕のあるスペースがあることを確認し、餌のやり方や健康管理、経済的な負担を配慮します。その上で複数の猫に囲まれた暮らしを築きあげることができれば、猫好きの人にはこの上ない幸せが訪れるでしょう。

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