櫻建設から車を走らせること1時間。
稲城市にある高田工務店さんの床暖房つき新築建築現場と施工済みのお住まいを見せてもらってきました。
今回はそのレポートです。
1.施工中の現場編
2.実際のお住まい編
1.施工中の現場編
新百合ヶ丘の丘陵地で建築中の建物におじゃましてきました。
大工さんと高田工務店の高田良太さん、そしてお施主さんもたまたま現場にいて緊張しました。
外観は普通にいい感じの建物ですが、中に入ると、一階全体にピンク色の床暖房の配管が這いまわっています。
配管は白いのですが、漏れたらすぐわかるようにピンクに着色されているそうです。
配管をコンクリートで埋めてしまい、太陽で温めたこのピンク色の水を流すことで、コンクリートが温まり、夜も床暖房が効いた状態になるそうです。
建物の断熱性能を高めておくことで、2Fにも温もりが伝わるとのこと。
一般的な木造住宅と比べると、床下をコンクリートで埋めてしまうこの工法は、現場を知る立場から言うと、工程の見直しが必要になるし、コストもかかりそうです。
しかし床下がなければ、湿気そのものの居場所もなくなるという考え方もできます。
そこでますます興味が出てきて、実際にこの床暖房が導入されている家をみたいと言うと快諾してもらえました。
2.実際のお住まい編
見せてもらったのは、高田社長のご自宅。築45年の家を15年ほど前に壁をはがして、断熱と窓もリニューアルされたそうです。
玄関ドアを開け、一歩お住まいに入ると、空気感がやわらかい。
無垢の床材に、珪藻土と板張りの壁の風合いと冷たくない床のマリアージュとでも言えばいいのでしょうか。
とにかく空気感がやわらかいのです。
高田社長曰く、空気感のやわらかさは自然素材によるものではなく、ゆるく継続的に効いている床暖房によるものとのこと。
断熱と気密がしっかりできていると、暖気の漏れが少ない。
そこに緩く床暖房がかかっていると、空気が動かずに暖まるとのです。
また、床暖房の熱源は太陽熱をメインに灯油又はガスボイラーがバックアップする方式なので、光熱費が安い。
車のハイブリッドのようなイメージです。実際商品名はハイブリッドソーラーハウスと言います。
これは面白い。世の中、まだまだ良いものが沢山あるなと実感した次第です。
とっても参考になった、有意義な見学ツアーでした。
最後になりますが、同業者の私たちに、建築現場と自宅を惜しみなく見せてくれた高田工務店さんに心より感謝します。
<参考ブログ>