お訪ねした猫保護活動家のK邸は住宅地の中に静かなたたずまいを見せています
。
玄関を入ると、そこは2部屋をつないだリビング。
キャットウォークやステップで思い思いにくつろぐ猫たちが目に入ります。
整然として落ち着いた雰囲気に包まれている室内に、
16頭もの猫が暮らしているとは、とても思えません。
人が勝手に種をまいている問題で猫が犠牲になることに我慢できませんでした！
「そしてどうにかしたいと思っているうちに自然に
保護活動をするようになっていたのです」とKご夫妻は語り始めました。
無計画に猫を飼い、避妊や去勢の手術もしないで、飽きたら捨ててしまう。
また多くの猫を飼いすぎて世話をしきれなくなったからと、捨ててしまう。
室内飼いをしていても、必要な手術をしないまま飼い猫を外に出してしまう。
こうして、飼い主のいない猫がどんどん増えていき、社会問題となります。
Kご夫妻は、そんな捨てられた猫たちを保護し里親を探しながら、
常時15頭から16頭の猫と暮らしています。
一頭だけの行動を好む猫には、それぞれの居場所を作ってあげることが大切
Kご夫妻がリフォームを思いたったのは、
保護猫の数が増え10頭以上になった時のことでした。
「それぞれ個性が際立ち、各自の居場所をつくってあげたいと考えたからです」。
集団生活を嫌い、1頭だけの行動を好む猫には野生の本能が色濃く残っています。
外敵から身を守るため、全体を見渡せる高いところが好きだったり、
外敵から身を隠して獲物をねらうため、
三方を囲まれた狭いところが好きだったりします。
そしてなにより猫はそれぞれ自分の縄張りをもっているのが特徴です。
そこで、K夫人は、インスタグラムで検索！
「猫さまリフォーム」の櫻建設に出会います。
「担当者が女性で猫専門の女性スタッフもいて相談できることを知り、
相談をしてみることにしました」。
「何より、女性目線で相談できることがとても心強かったです」。
Ｋ夫妻の思いをしっかり受け止め、議論を重ねて実現
櫻建設のスタッフは、Kご夫妻とこれでもかというほど議論に議論を重ね、
ご意見やご要望をしっかり受け止めてリフォームを進めて行きました。
リビングの天井下に巡らされたキャットウォークは幅広く作ってあり、
猫がくつろげる場所にもなっています。
しかも使われているのは自然材。
自社工場で専属の大工が手作業で加工したものです。
インテリアとしても遜色がありません。
「櫻建設さんは猫の行動やその範囲、傾向を熟知していました」とK夫人。
「キャットウォークの幅と、そこにかかる重量、
それに丸い穴の大きさをよく考えて施工してくださいました」。
その結果、キャットウォークであり、遊び場であり猫たちのくつろげる場所、
そしてジャンプするにも良い場所となったといいます。
「リフォームが完成して、一番変わったこと、
それは自分たちの気持ちでした」とKご夫妻。
「猫たちがそれぞれの安全なスペースでくつろぎやすくなり」
「そのくつろいでいる姿をみることで、安心感が増し、心が安らいだのです」。
